UXではコミュニケーションが命だ。この分野で優れた成果を収めるためには、UXのプロはコミュニケーションに長けていなければならない。しかし、言葉を正しく並べるだけではコミュニケーションとは言えない。現場で作業に従事するUXの専門家は、多くの「コミュニケーションの罠」にはまってしまう。その中には目立たないために余計に危険な罠もある。コミュニケーションはUXデザインのプロジェクトの結果を左右し、プロとしての成長にも重大なインパクトを持っている。そのため、UXのプロにとって潜在的なコミュニケーションの落とし穴を知り、上手く避けることは必須である。
この記事では、一部にミュンヘンで開催されたUPA 2010で筆者が行ったIdea Marketのプレゼンテーションをもとに、UXデザインの分野におけるコミュニケーションの重要な面をいくつか取り上げている。
また、コミュニケーションがUXのコミュニティで行われるのか、それとも他の分野も含めて行われるのかを区別することが不可欠である。「外部」に対応する場合には、クリティカルアーギュメンテーション(論理的な批評的討論)の役割が仲間内での議論よりも大変重要になる。
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