シンプルさの追及 – それほどシンプルでない:深く段階的な取り組みの採用

簡素化はそう単純なことではない。根本的には、エクスペリエンスデザインにおいてシンプルなのは良いことだが、通常なんらかのトレードオフがある。たとえば、ユーザインターフェイスをシンプルにするためには、操作プロセスやコードで何かを複雑にする必要がある。ペルソナ開発のおかげで、ウェブサイトの構築においてUXはさらに人間中心設計的なアプローチを採り、最多数のユーザのニーズを満たすことができるようになった。余り奥深くない簡単なサイトではこの方法で良いが、さらに複雑なサイトの場合にはより込み入ったアプローチを用いて、ユーザニーズを特定しデザインに反映する必要がある。

ユーザは、どのような状況にいるかによって、異なるレベルのコミットメント、トレーニング、信頼感、要求を持っている。システム要件はこうしたユーザニーズにマッチしたものであるべきだ。ユーザが関与するレベルをモデル化し、その関与度の深まりにつれてニーズがどのように変化したり拡大したりするかを見極めることで、段階的に複雑化するデザインアプローチを取ることができる。適切な複雑さを備えたインタフェースではさらに豊かな機能を搭載し性能を向上させることが可能となる。

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Manzella, C. (2012). シンプルさの追及 – それほどシンプルでない:深く段階的な取り組みの採用. User Experience Magazine, 11(3).
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